労働保険番号は労災保険と雇用保険の保険関係を示す14桁の番号、雇用保険適用事業所番号は雇用保険の適用事業所を識別する11桁の番号です。どちらも助成金申請書類に記載が必須で、労働保険番号は「労働保険概算・確定保険料申告書」、雇用保険適用事業所番号は「雇用保険適用事業所設置届事業主控」やハローワークからの通知書で確認できます。番号の記載ミスは審査差し戻しの典型的な原因になるため、申請前に必ず原本で照合しておく必要があります。
労働保険番号とは何か
労働保険番号は、労災保険と雇用保険をまとめて管理するために事業所ごとに割り振られる14桁の番号です。都道府県・所轄・管轄・基幹番号・枝番号の5つの区分から構成されており、事業所の所在地や業種によって最初の数桁が変わります。
労働保険は「労災保険」と「雇用保険」の2つを総称した呼び方で、原則としてこの2つは同一の労働保険番号のもとで一元管理されます。ただし建設業の一部など、労災保険と雇用保険を別々に扱う「二元適用事業」では、労災保険番号と雇用保険番号が別々に付与されるケースもあるため注意が必要です。
労働保険番号が記載されている書類
- 労働保険概算・確定保険料申告書(控)
- 労働保険関係成立届(控)
- 労働保険料の納付書・領収済通知書
- 労働保険事務組合に事務委託している場合は委託契約書関連書類
これらの書類は毎年6月〜7月に行う「年度更新」の際にも使用するため、経理・労務担当者の手元に必ず保管されているはずです。見当たらない場合は、所轄の労働基準監督署またはハローワークに事業所名・所在地を伝えて照会することができます。
雇用保険適用事業所番号とは何か
雇用保険適用事業所番号は、雇用保険の適用を受けている事業所を一つひとつ識別するための11桁の番号です。労働保険番号とは異なる体系の番号で、雇用保険関連の手続き(資格取得・喪失届、育児休業給付、そして各種雇用関係助成金の申請)で使用します。
労働保険番号が「保険料を計算・徴収するための番号」であるのに対し、雇用保険適用事業所番号は「雇用保険の適用事業所そのものを特定するための番号」という位置づけの違いがあります。助成金の申請書類では、この2つの番号を両方とも記載欄に正確に転記する必要がある様式が多く、混同して逆に書いてしまうミスが実務上非常に多く見られます。
労働保険番号と雇用保険適用事業所番号の違い一覧
| 項目 | 労働保険番号 | 雇用保険適用事業所番号 |
|---|---|---|
| 桁数 | 14桁 | 11桁 |
| 管轄 | 労働基準監督署・都道府県労働局 | ハローワーク(公共職業安定所) |
| 主な用途 | 労災・雇用保険料の申告・納付 | 雇用保険の資格取得・喪失、助成金申請 |
| 確認できる主な書類 | 労働保険概算・確定保険料申告書 | 雇用保険適用事業所設置届事業主控 |
| 変更されるタイミング | 事業所の統廃合・移転時など | 事業所の統廃合・移転時など |
番号の確認方法と入手手順
番号が手元の書類で確認できない場合は、以下の方法で入手できます。
- 1. 顧問社会保険労務士がいる場合はまず社労士に確認する(最も早い)
- 2. 総務・経理部門に保管されている労働保険・雇用保険関連の控え一式を確認する
- 3. 所轄の労働基準監督署(労働保険番号)または管轄のハローワーク(雇用保険適用事業所番号)に事業所名・所在地・代表者名を伝えて照会する
- 4. e-Govの労働保険関係手続き履歴から確認する(電子申請を利用している場合)
事業所が複数拠点ある場合の注意点
本社と支店で別々の雇用保険適用事業所番号が付与されているケースと、本社に一括して適用されているケース(一括適用)の両方があります。助成金は原則として適用事業所単位で申請するため、対象となる従業員が所属する事業所の番号を正しく特定することが重要です。一括適用の手続きをしているかどうかは、労働局への確認、または顧問社労士への確認が確実です。
助成金申請でこれらの番号が必要になる理由
助成金の各種様式(支給要件確認申立書、事業所確認票など)には、労働保険番号・雇用保険適用事業所番号の記載欄がほぼ必ず設けられています。これは、助成金の財源が雇用保険料(雇用保険二事業)であり、対象事業所が適正に雇用保険料を納付しているかどうかを行政側が突き合わせるために必要な情報だからです。
つまり、これらの番号が正しく記載されていない、あるいは保険料の滞納があるといった場合には、その時点で支給要件を満たさないと判断されるリスクがあります。助成金の審査では、書類の細部の整合性が重視される傾向が強く、番号の転記ミス・古い番号の記載(移転前の番号のままなど)は、審査担当者からの照会・差し戻しの典型的な原因になっています。
番号が分からない・間違っている場合の対処法
| 状況 | 対処法 |
|---|---|
| 番号の書類が見当たらない | 労基署・ハローワークへ照会(本人確認書類が必要な場合あり) |
| 移転で番号が変わった可能性がある | 直近の労働保険料申告書・雇用保険関連の通知書を確認 |
| 一括適用の対象か分からない | 労働局または顧問社労士に確認 |
| 申請書に誤記載してしまった | 提出前であれば訂正、提出後であれば速やかに窓口へ連絡・再提出 |
自社で正確な番号を把握しきれない、あるいは複数拠点で管理が煩雑になっているという事業者は、社会保険労務士など専門家に事業所情報の棚卸しを依頼するのも一つの方法です。助成金申請は番号や書類の整合性が支給可否に直結するため、申請実務に慣れた専門家のチェックを一度挟むことで、差し戻しによる時間的ロスを防げるケースが多くあります。
なお、制度の要件や申請様式は年度ごとに見直されるため、実際の申請にあたっては必ず厚生労働省・都道府県労働局が公表する最新の支給要領・様式で確認してください。
よくある質問(FAQ)
Q1. 労働保険番号と雇用保険適用事業所番号は同じ番号ですか?
A. 異なります。労働保険番号は14桁で労災・雇用保険料の申告に使う番号、雇用保険適用事業所番号は11桁で雇用保険の適用事業所を特定する番号です。桁数も管轄窓口も異なります。
Q2. 番号が分かる書類をすべて紛失した場合はどうすればよいですか?
A. 所轄の労働基準監督署(労働保険番号)または管轄のハローワーク(雇用保険適用事業所番号)に事業所名・所在地・代表者名を伝えて照会が可能です。本人確認書類の提示を求められる場合があります。
Q3. 本社と支店で番号は別々になりますか?
A. 原則は事業所ごとに番号が付与されますが、「一括適用」の手続きをしている場合は本社にまとめて適用されます。自社がどちらに該当するかは労働局または顧問社労士への確認が確実です。
Q4. 番号の記載を間違えたまま助成金を申請するとどうなりますか?
A. 審査担当者からの照会・書類の差し戻しにつながり、支給決定までの期間が延びる可能性があります。悪質な虚偽記載でない限り不支給に直結するものではありませんが、早めの訂正が望ましいです。
Q5. 番号の確認や事業所情報の整理を専門家に依頼することはできますか?
A. 可能です。社会保険労務士など助成金申請の実務に精通した専門家であれば、事業所情報の棚卸しから申請書類の作成・提出まで一括してサポートを受けられます。
まとめ|助成金・補助金の申請はTrue Partnersに相談を
労働保険番号と雇用保険適用事業所番号は、桁数も発行元も異なる別々の番号であり、助成金申請書類には両方の正確な記載が求められます。番号の確認は労基署・ハローワークへの照会や顧問社労士への相談で行え、記載ミスは審査の遅延につながるため申請前の照合が欠かせません。事業所情報の整理や申請実務に不安がある場合は、専門家への相談を検討する価値があります。
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