助成金の申請を始めようとした際、「そもそも自社は要件を満たしているのか」と不安になる方は多いです。要件を満たさないまま申請すると不支給になるだけでなく、時間と手間が無駄になります。本記事では、申請前に必ず確認すべき5つの支給要件とその確認手順を2026年版として解説します。
なぜ要件確認が最初のステップなのか
助成金には受給するための「支給要件」があり、すべての要件を満たすことが受給の前提条件です。要件の確認を省いて申請した場合のリスクは以下の通りです。
- 不支給決定:要件未達のまま申請しても受給できない
- 返還命令:要件を満たしていると勘違いして受給した後に調査で発覚した場合、全額返還+加算金が求められる
- 次回申請への影響:不正受給の疑いがある場合、一定期間の申請停止処分
特に雇用保険・社会保険の加入状況や、過去の不正受給歴・解雇歴などは多くの助成金に共通する重要要件のため、最初に確認します。
必ずチェックすべき5つの支給要件
要件1:雇用保険適用事業所であること
ほぼすべての雇用関係助成金に共通する最低条件です。
確認方法:
- ハローワークに「雇用保険 事業所番号」が登録されているか確認
- 雇用保険関係の通知書(設置届・労働保険番号)で確認
注意点:
- 設立間もない会社や個人事業主は届出が漏れているケースがある
- アルバイトしか雇用していない場合でも、週20時間以上働く従業員がいれば加入義務あり
要件2:社会保険(健康保険・厚生年金)への加入
法人の場合は原則として強制加入です。一部の助成金では社会保険加入が明示的な要件となっています。
確認方法:
- 年金事務所の「事業所整理番号」が割り当てられているか確認
- 直近の社会保険料の領収書・振替記録で加入状況を確認
注意点:
- 法人設立後に社会保険未加入の状態が続いている場合は、申請前に加入手続きを済ませる
- 役員のみの会社では加入要件が異なる場合があるため、年金事務所に確認
要件3:労働保険料(雇用保険料・労災保険料)の滞納がないこと
労働保険料を未納・滞納している場合は、ほとんどの助成金が申請不可になります。
確認方法:
- 労働局(または都道府県の労働保険徴収担当)に未納がないか確認
- 直近の労働保険料申告書・納付書で確認
確認表(チェック項目):
| 確認事項 | 確認方法 | OK判定 |
|---|---|---|
| 雇用保険適用事業所 | ハローワーク確認 | 事業所番号あり |
| 社会保険加入 | 年金事務所確認 | 整理番号あり |
| 労働保険料未滞納 | 労働局確認 | 最新年度まで完納 |
| 過去5年間の不正受給歴 | 自社確認 | 不正受給なし |
| 解雇・雇止め | 直近6ヶ月の雇用状況確認 | 一定の解雇なし |
要件4:過去5年以内の不正受給歴がないこと
過去5年以内に助成金の不正受給が発覚・確定している場合、ほぼすべての雇用関係助成金が申請不可となります。
確認方法:
- 社内の助成金申請記録を確認
- 過去に返還命令を受けた事実がないか確認
過去の経営陣や担当者が不正申請をしていたケースが発覚して問題になることがあります。企業買収・事業継承時には特に注意が必要です。
要件5:申請対象期間中の解雇・雇止めがないこと
多くの助成金では、「申請前6ヶ月〜2年以内に事業主都合の解雇がないこと」が要件となっています。
確認方法:
- 直近の退職者一覧を確認し、解雇・事業主都合退職がないか確認
- ハローワークへの離職票提出状況(特定受給資格者の発生がないか)を確認
特に助成金ごとに「対象労働者の解雇制限期間」が異なるため、申請する助成金の手引きで確認してください。
要件確認の実務手順(ステップ別)
ステップ1:申請したい助成金の「支給要件」を必ず原文で確認
ネットの要約記事では不正確な情報が含まれる場合があります。厚生労働省の公式パンフレット(最新版)または申請の手引きを取り寄せて確認してください。
ステップ2:5つの共通要件をチェックリストで確認
上記の5要件を自社の状況と照合します。1つでも不明な点があれば次のステップへ。
ステップ3:不明点はハローワーク・労働局に問い合わせ
要件に不明点がある場合は、管轄のハローワーク(雇用保険担当)または都道府県労働局(雇用環境・均等部)に直接問い合わせることができます。「この状況で要件を満たしますか?」と具体的に質問すると丁寧に回答してもらえます。
ステップ4:専門家(社労士・助成金コンサル)による事前診断
複数の助成金を検討する場合や、過去に未加入・滞納などの問題があった場合は、専門家による事前診断が最も確実です。
よくある要件確認の失敗例
失敗例1:社会保険未加入で申請できなかった
設立から数年経過しているにもかかわらず社会保険に未加入だった法人が、申請直前に発覚して申請できなかったケースがあります。社会保険への加入は法定義務でもあるため、未加入の場合は早急に加入手続きを行う必要があります。
失敗例2:直近の解雇を見落としていた
業績悪化で6ヶ月前に1名を解雇していたことを担当者が把握しておらず、申請後に不支給となったケースがあります。
失敗例3:労働保険料の申告漏れ
概算保険料の申告を1年分忘れていたことで「滞納あり」とみなされて不支給になった事例があります。
まとめ|助成金活用はTrue Partnersにお任せください
助成金の支給要件は「当然満たしているだろう」と思っていても、落とし穴がある場合があります。雇用保険・社会保険・労働保険料・解雇歴・不正受給歴の5点は、申請前の絶対チェック項目です。
要件確認から申請書類の作成まで、専門家に依頼することで不支給リスクを最小化しながら受給を確実にできます。
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